松下の評価

2006.01.05産經新聞を参考に。
「松下、失墜に歯止め」
昨年1月より起きた石油温風機による事故。松下が公表に踏み切ったのは原因がある程度特定できた同年4月。この時点でもっと対策を練るべきだったと松下からは悔やむ声が多いそう。
その当時の対策:折り込みチラシ、新聞広告

去年11月より死亡事故、12月にはリコール(無料修理)済みの温風機から重体事故発生。

中村社長の大号令「事故発生を許せば、明日の松下電器はない」のもと、全体的な再発防止対策に拍車をかけた。
その内容:5万円で製品の買い取り
     テレビCMをすべて「お知らせとお願い」に切り替えた
     国内のグループ全社員約十万人を動員したチラシ配布
     
このCMはCM総合研究所が首都圏の視聴者対象に実施した12月の好感度調査で2位で。
年末の売り上げは前年度と変わらず売り上げに影響は少なかったようだ。

格付け会社スタンダード&プアーズの長尾房子アナリストによると
「昨年末からの事故対策で、ブランド力の失墜とその長期化による信用力低下リスクは一応回避できており、一定の評価はできる」という。

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事故発生(昨年11月)時に、受講していたP論の先生も、松下はきちんと対応をして評価が落ちることはないだろう、(ニュアンスは違うけど)と、そんなことを仰っていた。私も、なんとなくだけどCSRの評価の高い松下であるから、きちんとした対応をして「失墜」はしないし、対応によっては逆に評価もその後あがるんじゃないかなとぼんやり考えていた。CMが放映された時は「やっぱり」という気持ちだった。
ただ、新聞にも書いている通り、すべての温風機の所在が確認できているわけではないので、今後も再発のリスクは伴う。