2006年1月5日 サントリーミュージアム ミュシャ展

http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html

1860年、現在のチェコ共和国東部のモラヴィアで生まれたアルフォンス・ミュシャ。彼はミュンヘンやパリの美術アカデミーで学んだ後、1894年には当時の伝説的な女優サラ・ベルナールのポスター『ジスモンダ』を制作し、一夜にしてパリ中の話題をさらい、一気にスターダムにのし上がりました。その後、流れるような髪をもつ華やかに着飾った美しい女性、色とりどりの花や植物、ゴージャスな宝石などを散りばめた装飾性豊かなポスターや版画で一世を風靡し、その名声は大西洋を越えてアメリカにまで響き渡りました。今日ではミュシャアール・ヌーヴォー様式の代表的な作家として、忘れることのできない存在となっています。
本展は、ロンドンのミュシャ財団の全面的な協力をうけて開催される本格的な展覧会です。 代表的なポスター・版画はいうまでもなく、これらの下絵となったデッサン・水彩画や、独自に制作された油彩画・彫刻・装飾美術、ミュシャ自身が撮影した写真、加えて祖国の為にデザインした紙幣、切手など、約100点の日本初公開作品を含む240点の作品を展示します。まさにミュシャ芸術の集大成ともいうべき大規模な展覧会といえます。