ベネッセアートサイト直島(1)

mome2005-11-29

2005年11月26日、27日念願の直島へ。夏頃「いま、地域メセナがおもしろい」という本を読んで夜中急に「明日にでも行こうか」と思ってから、念願の。一言で言うと、「すばらしい」!!すばらしい島です。本当に。アートが素敵、人が素敵。

ベネッセアートサイト直島とは、香川県直島を舞台に展開されているアート活動の総称であり、直島の自然や地域の固有の文化の中に現代アートや建築を置くことによって、どこにもない特別な場所と経験を創造しようとする試みです。中核施設である「ベネッセハウス」は、安藤忠雄氏設計による宿泊施設を併設した現代美術館です。また、直島の古い家並みが残る本村地区では、古民家などを改修し、アーティストが家の空間そのものを作品化した「家プロジェクト」を公開しています。

☆山本うどん☆
宮ノ浦港のほど近くにある美味しいと聞いていたうどん屋さん。月見うどんを食す。美味しい!

☆家プロジェクト☆
本村地区。500円。
「本村ラウンジ&アーカイブ」:家プロジェクトにおける拠点のような場所。グッズの販売、アート関連の書籍が置かれている。

「角屋」:薄暗い部屋。水に浮かぶカウンター。全ての数字や速度が違う。この速度は直島の人達が決めたそう。直島の人、一人一人が刻んできた時間が、ひとつの部屋に凝縮されて永遠となる。(←本参照)しばらく見入った。
「南寺」:真っ暗な部屋。部屋に進むには手でつたう壁の感触という情報のみ。ベンチに腰掛ける。目が慣れるまで10分程そこに居る。10分程たつと、先ほどまで見えなかった光が見えてくる。おそるおそる光の元へ近づく。光に手を差し伸べる。不思議な感覚。暗闇はちょっとこわかった。
護王神社」:神社をアートにしてしまっているあたりに凄さを感じる。町の人の理解というか。敷き詰められた石はシャレコーベをイメージしているとか。地下の石室に入ることが可能。

地中美術館
確かに建物は地中だけれど、立地条件は完全に「地上」。本当山の上に位置している。自転車を交通手段としていたが、無謀ともいえるほどの坂。最終の16時までにギリギリに間に合う。
安藤忠雄建築のその建物自体がすでにアート。平衡感覚を失う廊下。
クロードモネの部屋は思わずうなる。作品ひとつを鑑賞するよりも、部屋全体を感じたい。気のせいか、睡蓮を池の前で見ている様な、湿気を感じるような空間。真っ白。本当に好きな部屋。
ジェームズタレルの作品はどれも不思議。オレンジの空間から段差をあがり、画面に思えた空間に入り込む。奥まで入ると、その先がどうなっているのかわからない程深い世界が先に広がっている様に思える。
ナイトプログラムにも参加。ジェームズタレルのオープン・スカイを体感。空を見る。ゆっくりとゆっくりと色が変わる。いつしか本物の星空を伺うことができる。長い時間「空」を見ていたから、外を出るとその続きで自然と空を眺めてしまう。直島の星空は今まで見た中で一番美しかった。
時間がなくて地中カフェに行けなかったのは残念だが、この時間だからナイトプログラムにも参加できたのだから結果オーライであった。

☆草間ヤヨイのカボチャ☆
宿泊先であるつつじ荘の近くの海辺にこのカボチャだけがたたずんでいる。夜はライトアップがされている。存在感。かなり気に入った。写真はこれ。