2005年9月8日 アサヒビール大山崎山荘美術館

mome2005-09-08

夏休みだけでアートスペース10カ所目。ベルギーオランダで行った、アントワープの王立美術館・ブリュッセルの王立美術館・アムステルダム国立美術館ゴッホ美術館を入れて。細かい諸々を入れるともうちょっとあるかもしれないが。多分。
専門学校の友人を無理やり誘って大山崎まで。駅からは無料のシャトルバスがでている。無料とは最初気付かなかったのでちょうどバスがくる時間であったが歩いて向かった。途中非常に急な坂があった。蝉たちが夏の終わりを惜しむかのように盛んに鳴きあってる中をゆっくりと散策。
山荘美術館は本館の「山本コレクション」と新館の「地中の宝石箱」に分かれている。新館の方は安藤忠雄氏の設計。本館の方は関西の実業家加賀正太郎氏が大正初期から昭和初期に建てたもの。平成に入り荒廃が著しくなり、保存を熱望された山荘は、アサヒビールの当時の社長樋口慶太氏によって修復作業が進められた、とパンフレットには記されている。山荘は有形文化財に登録されている。お金持ちの人の別荘にお邪魔しているような感覚で歩き方も若干上品になってしまう。本館はまったく別の表情を見せており、細長いコンクリートの階段に導かれ、円形の部屋に入る。美術館に非日常性を求めている私は、やはりこういった空間が好きだ。ここにはクロードモネの睡蓮などが展示されている。中心部には企画展として内藤礼さんの作品が展示されている。床は絨毯がひかれており、足音は響かない。モネの作品の前には木製の椅子が置かれており、ゆっくりと鑑賞できる。お手洗いも古いホテルにありそうな素敵な雰囲気。ドアに貼られた「婦人用」という文字もなんとなくレトロ。
帰り道はやや涼しく、木々から漏れる光が美しかった。秋に紅葉を見ながら歩きたいと感じるものだ。