市民はこうみている

テーマ調査  
市民からみたメセナ
●……調査概要
芸術・文化を享受する側の市民(全国のインターネットユーザー、20歳以上70歳未満 の男女:1022人)を対象として、企業メセナの認知度や企業メセナにどのような意識 を持っているのかという点についてアンケート調査を実施。

●……総論
□ 21世紀における日本の社会では、「芸術・文化」の重要性が高まっていき、特に 日本が国際社会の中でより尊敬・信頼される国となるためには、「芸術・文化」の重要性が極めて高い。
□ このような中、多くの市民やアーティストから、民間企業がより積極的に芸術・文化を支援する主体となることが期待されている。
□ また、市民はメセナ活動のPRをより積極的に行うことに対して肯定的であり、メセナ活動は企業の総合的な評価においても重視されている。
□ 具体的なメセナ活動の内容に関しては、「未来に期待の持てる芸術家への支援」や「青少年への芸術・文化教育」といった“未来志向”の施策をより一層重視することが期待されている

●……メセナ活動の認知度
4人に1人(26.1%)がメセナ活動を認知(「知っている」)

●……メセナ活動として認知されている事業
「文化活動の主催・協賛」(78.5%)、「文化施設の所有・運営」(64.4%)など

●……メセナ活動のPRについての考え方
「もっと積極的にPRを行ってもよい」という回答が73.4%

●……企業の総合的な評価におけるメセナ活動の重要性
「重視する」という回答が約半数(47.8%)

●……21世紀の日本の社会において重視される項目
「芸術・文化」という回答が59.5%(第4位)

●……日本が国際社会の中で尊敬・信頼される国となるために重視される項目
「芸術・文化」という回答が62.0%(第2位)

●……日本の芸術・文化の状況
「充実していない」または「あまり充実していない」の計が過半数(51.5%)

●……芸術・文化を振興していくために主体となるべきところ
「民間企業(企業メセナ)」という回答が62.9%(僅差で第2位)

●……企業が行うべき社会貢献活動
「芸術・文化」という回答が70.6%(第2位)

●……今後のメセナ活動
「もっと積極的に行った方がよい」という回答が68.9%

●……メセナ活動で重視すべきこと
「未来に期待の持てる芸術家への支援」(70.5%)、「青少年への芸術・文化教育」 (62.2%)など


(出典『メセナ白書2000』特集:市民は企業メセナをこうみている)