2005/7/3(日)ゴッホ展

金曜日に引き続き、バイト前の時間を利用してアートスペースへ足を運ぶ。

ゴッホ展関連サイト
http://gogh.exh.jp/
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)は、世界中の人々に最も愛されてきた画家のひとりでしょう。これまでに日本では10回以上の展覧会が開催されてきました。今回のゴッホ展は、画家の故郷、オランダが誇るゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館の特別な協力によって実現したものです。暗い色彩による写実的な初期の絵画から、まばゆい色彩による晩年の絵画まで、短い活動期間に次々と変貌をとげたゴッホの絵画の流れを、両館の優れたコレクションを通してたどることができます。また今回の展覧会は、ゴッホの作品を、狂気の画家といった孤立したものとしてではなく、美術の歴史の一部として見直そうとする試みでもあります。ゴッホが影響を受けたり交流のあったミレー、モネ、セザンヌゴーギャンの絵画や、日本の浮世絵、さらに彼の制作環境をしのばせる当時の書物や雑誌などを通して、ゴッホの創作活動の背景にも迫ります。ゴッホの傑作約30点を、ゆかりの画家の作品約30点や、資料など約60点とともにご覧いただくことによって、伝説的なイメージとは異なる、新鮮なゴッホの見方にふれることができるでしょう。

購入したポストカードは3点。「サン=レミ療養院の庭」「夜のカフェテラス」「花魁」。ゴッホなど誰もが知っている画家の作品の感想を書くのは気がひけるが、遠くはなれてみると風や温度までが見えてしまうことに本当に感動した。近くでみるとなんだか分からないのに。一番好きだと感じで何度も見てしまった作品のポストカード等が置いていなくて本当にがっかりした。しかも作品名を忘れてしまった。確かアルルの公園への道を描いていたのだと思うが、本当に心奪われた。一緒に行った友人もいつも同じ作品に興味を持つので、同じペースで鑑賞ができて心地よい。 あ、そういえば私はミュージアムショップも興味があるな。。

国立国際美術館について

http://www.nmao.go.jp/
□ 地下鉄四つ橋線肥後橋駅(3番出口)より西へ徒歩約10分
□ JR線大阪駅、阪急梅田駅より南西へ徒歩約20分
□ JR大阪環状線福島駅、東西線新福島駅(2番出口)より南へ徒歩約10分
阪神電車福島駅より徒歩約10分
□ 地下鉄御堂筋線淀屋橋駅、京阪電車淀屋橋駅より西へ徒歩約15分
□ JR大阪駅前より、市バス53号系統で、「田蓑橋」下車、南西へ徒歩約3分、
□ または88号系統「土佐堀一丁目」下車、 北へ徒歩約4分
国立国際美術館は、1977年、国内外の現代美術を中心とした作品を収集・保管・展示し、関連する調査研究及び事業を行うことを目的として開館しました。建物は、1970年の日本万国博覧会開催に際して建設された万国博美術館を活用し、以来、わが国の現代美術の発展を願い、活動を継続してきました。その間、竣工以来30余年が経ち、施設の老朽化などに問題が生じてきたため、大阪・中之島西部地区に、完全地下型の美術館として新築、移転することになりました。新しい美術館では、現代美術を発信する美術館として従来の活動を継承しながら、よりいっそう国内外の美術の動向を幅広く紹介し、みなさまの多様な期待に応える活動に積極的に取り組んでいきます。建物は、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザインを有し、人と美術との交流を生み出すパブリック・ゾーンを設けるなど、より快適な鑑賞の場を提供できるよう工夫しました。歴史と文化を継承する中之島における新たな文化の拠点として、今後、みなさまに親しまれる施設となることを目指します。

大阪を全く知らないに等しい状況の私にとっては困難な旅となってしまった。家から利用できる電車が阪急のみなのでまず阪神やJR福島駅に辿り着くのに一苦労。方角が分からず待ち合わせた友達に電話で誘導されるも全く逆方向に行き、梅田駅についてから一時間近く経過してしまうという失敗をした。もう迷わない。普通に行けばアクセスはしやすい場所である。割と早く行ったので、混雑はしていたが、予想よりは早く中に入ることが出来た。建物自体美しかったので、ここまで混雑しない時に再び行きたいと感じた。美術作品の鑑賞が目的ではあるのだが、その空間の雰囲気を味わうことが好きなので、こういう人々がこぞって押し寄せる展覧会はその点が不満。マナーの悪い人が如何しても目立つ。仕方ないが。ここまで混雑必至の展覧会が快適に鑑賞できるような工夫は何か出来ないことか。スムーズに流れる様に一方通行にして時間を区切るなど。。でもそうしてしまえば、自分のペースで鑑賞できないから私も困るが。昨日から開演時間が9:30に、30分早まったのは対策のひとつだろう。

シュテファン・バルケンホール:木の彫刻とレリーフ
シュテファン・バルケンホール(1957〜 )は、現代ドイツを代表する彫刻家です。1980年代の初頭から人間の姿を題材にした木彫りの彫刻を制作し、今日ではヨーロッパを中心に国際的に活躍しています。荒削りな木材に色をつけたバルケンホールの人物彫刻は、普通の服を着た普通の人が、普通のポーズと表情で、台座とともに木から彫り出され、着色され、空間の中に配置されます。それらは私たちの安易な解釈を許さず、心地よい思索へと誘います。抽象的な傾向が強い昨今の美術のなかで、時代錯誤のように一見感じられるかもしれませんが、それらは具象彫刻として新しいものです。特に、古代エジプトからロダンまでの数千年におよぶ伝統的な西洋の彫刻には欠くことのできなかった物語的な要素を排除している点が、バルケンホールの作品の大きな特徴になっています。この展覧会は、そうしたドイツ人彫刻家バルケンホールの作品を本格的に、日本で初めて紹介するものです。初期の典型的な作品から、最近の新たな展開を示すレリーフまで、十分な見応えが期待できる約50点をご紹介します。私たちの時代のヨーロッパの具象彫刻が、私たち現代の日本人に、喜びやくつろぎを与えてくれることでしょう。  

たまたま見たのだが、かなり面白かった。淡い色合い、愛らしさ。エレファントマンは相当良かった。

コレクション1
所蔵品の中から、「バルケンホール展」開催にちなんで、人物や動物を題材にしたさまざまなタイプの立体作品と、今日的な具象イメージを取り上げた作品を中心 に展示します。

あまり下調べなしで行ったので、この存在は全く知らなかった。ほとんど人がいなかったので「なんやろ?」ってぶらっと覗くと、まずアンディ・ウォーホルのマリリンの展示が目に入ったので興奮してしまい思わず「本物?!」と連呼してしまった。イリヤ・カバコフの「天使と出会う方法」に「へぇーーー」と、心奪われてしまった。

今日思ったこと…ゴッホ展などは何もしなくても人が集まる。(批判とかじゃなくて知名度、人気度からして。)こういうのではない、例えば市民主体の芸術だったり、そういうものは如何にして「来る予定のない人に足を運んでもらう」かが苦労する点なんであろうと思った。これがアウトリーチっていうのかな。