パリの空のポスター描き レイモン・サウ゛ィニャック展

会場:サントリーミュージアム天保山
会期:2005年4月29日〜7月3日

昨日サントリーミュージアムに行ってきた。
美術館に行くのは春休みの兵庫県立美術館ドレスデン展以来。
何回かサントリーミュージアムには行っているが、ここも立地条件的にも建物自体も
開放的で美しい雰囲気が大変好き。
前に行ったのはフリーダ・カーロとその時代展だったかしら。
もっと行っている気がするけど。

今回行われていた展覧会はraymond SAVIGNACの作品展。
阪急などでもモンサヴォン石鹸のピンクの牛さんの作品が採用された展覧会のポスターが
貼ってあったりしたので展覧会の開催が行われているのは大抵の人がご存知だと思う。

サントリーミュージアムでは、入り口のレクチャールームで10分間程度の
「みどころトーク」という解説が1時間ごとに無料で必ず行われている。
大抵の美術館や博物館などでは有料のイヤホン式のガイドの貸し出しがあるが
学生の身分ではちょっとそのお金をしぶってしまい、
ギャラリー内を進むうちに知りたい事が多くてガイドを借りなかった事を悔やんでしまう。
その為、サントリーミュージアムのこのサービスはありがたい。
10分でみどころがわかってしまうのだから。
他の美術館でもそういうサービスはあるのかな。

ギャラリーへとすすむと木で格子状というか格子状の立体バージョン?
うまく表現できないがそのような所に何点か絵が飾られていて素敵だった。

作品をみていくと、ウィットとユーモアにとんだアイデアに、
もうなんとも言えない気持ちになった。
単純なアイデアといえばそうなんだけれど、自分が考えるとなると
でてこないもんだ。
また、一つのアイデアを別のカタチでいくつも展開していることに「なるほど」と
思った。
作品番号51〜54の虹の作品はとても好きだと感じた。
イデアとして一番好きなのは作品番号21の牛のお乳がヨーグルトとなっている作品。
単純だけどわかりやすくて面白い。

サヴィニャックのポスターは商品の便利さを詳細に伝えるのではなく
商品を使った人の喜びなど、消費者目線で描かれている。
ほのぼのとした作風の裏にあるその揺るぐ事無いポリシーに尊敬の念を抱く。

サヴィニャックのポスターA toZがギャラリー内にスクリーンで映し出されていた。
フランスの駅のホームの様子が左側に、右側にA to Zが順に映されフランス語で読まれていた。
せっかくだからきちんと読みたいのに見にくかったので、あまり気に入らなかった。
ただ、その前にある真っ白なベンチが気に入った。

帰りに図録も購入。一生の宝にしよう。
お決まりのポストカードも2枚購入。

有意義な時間だった。