2005年10月8日 西宮市大谷記念美術館 生誕100年今竹七郎大百科展

ゼミの研究ノート的位置づけのブログやのに…のように言われがちだけれど自分にとって大事なことなので、美術館記録は残します。
今日から開催。3度目の大谷記念美術館。毎日新聞で昨日か一昨日見て「そういえば」と思い出して早速行く事に。我らが神戸生まれの今竹氏による作品の数々。モダンな作品の数々。名前を聞いてもピンとこなくても、誰もが必ず彼の作品を目にしている。一番有名なのが、近江兄弟社メンタームメンソレータムのイラストだろうか。オーバンド(輪ゴム)のパッケージだってそう。関電のロゴマークもそう。本当に仕事の幅が広い。どれもこれも素敵だった。一階に展示してある分で、どうも夢二の雰囲気と似ているなと感じていたが、実際そう書いてあった。まだ彼らしさがでておらず夢二などの影響を受けていたようだ、と。二階には彼の所有品だったのか、大きなステレオとレコードがたくさん置いてあった。そこにいた当時をよく知るおじさんがこのステレオの貴重さを熱弁していたので耳を傾けた。というより、こちらを向いてお話してくださった。学芸員さんも「なにかあればお好きな曲かけますよ」とおっしゃってくださった。しかし流れたビートルズが素敵だったのでとくに申し出なかった。今回残念だったのは、美術館へ行った際に楽しみであるミュージアムショップがなかったこと。
大谷記念美術館は特別大きなところでもないし新しいところでも無いが、実施される展覧会にセンスのよさを感じさせられるのでこれからも注目しておこう、と思う。

http://www9.ocn.ne.jp/~otanimus/
展覧会名
モダンデザインのパイオニア
生誕100年 今竹七郎大百科展
〜制作からコレクションまで大公開!〜

会期 2005(平成17)年年10月8日(土)〜11月27日(日)
休館日 毎週水曜日11月23日(水・祝)は開館。翌日24日(木)振替休館)
開館時間 午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 一 般:500円
高大生:300円
小中生:200円
※団体割引:20名以上の場合各料金より100円引き※ココロンカード、のびのびパスポート、西宮市の寿手帳を提示の方は無料
主催 西宮市大谷記念美術館/神戸新聞社
後援 西宮市/西宮市教育委員会
助成 財団法人 花王芸術・科学財団
1905(明治38)年神戸市に生まれた今竹七郎は、我が国のグラフィックデザイン界において、先駆的な役割を果たしたデザイナーの一人です。1927(昭和2)年の神戸大丸入社を皮切りにグラフィックデザイナーとして活躍し、2000(平成12)年94歳で没するまで、関西を離れることなく、この地におけるデザイン界の発展に大きく寄与しました。
日本のグラフィックデザインの萌芽期とも言える1920年代後半に、今竹はグラフィックデザイナーとしてのキャリアの第一歩を踏み出します。モダンデザインの歴史とともに活躍した今竹七郎は、デザイナーとして画家としての活躍以外にも、『廣告界』にデザイン理論を発表するなど幅広分野においてその才能を開花させました。戦後は企業のアートディレクターとして活躍し、多くの優れたデザインを残しています。「オーバンド」の茶色と黄色の箱、「メンターム」のロゴマークメンターム・キッドなど現在でも頻繁に目にするこれらのデザインは今竹七郎が考案したものです。
本展覧会では、グラフィックデザイン作品、タブロー、その他のコレクションや資料とともに「人間・今竹七郎」の魅力に迫ります。


【関連事業】

ミュージアムコンサート
第113回 オータニミュージアムコンサート
アンサンブル・トリーヌ “古楽器によるバロック・コンサート”

平成17年10月30日(日) 午前11時から / 午後2時から
申し込みは10月1日(土)午前9時から電話にて
各回先着100名(要入館料)

文化の日特別イベント
11月3日(木曜日・祝日)にイベントを開催いたします。
※詳細未定

◆ 無料開館日
11月23日(水曜日・祝日)はどなたでも無料でご観覧いただけます。「芸術の秋」の一日、お友達やご家族と一緒に美術館に出かけてみませんか?午後2時より担当学芸員がギャラリートークを行います。

◆ギャラリートーク
10/15(土),10/29(土),11/5(土),11/12(土),11/19(土),11/23(水・祝),11/26(土)
いずれも午後2時より、担当学芸員が展示会場を回りながら解説を行います。