住んでみたいまち、ナント市

文化政策で町に活気が戻った海外の成功例を調べると、フランスのナント市が浮上した。1970年代から80年代に造船業の衰退によって町は活気を失った。90年代に入って、現在のエロー市長が文化による町づくりを推進したことによって今ではもっとも住んでみたい町として注目されるまでにもなっている。
注目されるものとしては
1.音楽祭「ラ・フォルジュネ」
2.「三大大陸映画祭」
3.ビスケット工場を改修したアートスペース「リュー・ユニック」
4.大道芸集団「ロワイヤエル・ドゥ・リュクス」
5.精神病院、監獄、移動テントなどで多くの市民を対象にした文化活動 …など。

6500万ユーロ(およそ86億円)の文化予算。
人口はおよそ55万人。
つまりひとりあたり1万6000円弱にあたる。
これを東京都にあてはめると1900億円の文化予算、ということになる。
文化政策をすべての政策につながる、という考えが根付いた町のよう。

以上はメセナnote38のp6〜p7を元にまとめました。

ちなみに文化庁のHPによると、平成16年度の日本の文化予算は101593(単位:100万円)。これは前年度より1.3%増である。